トラスト通信VOL85
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社長から今伝えたいこと、命懸けの戦いとは、過去の実績や栄光を排除しいま、ここにいる自分の力がすべてと考え、あらゆる才能を駆使して勝負に集中する戦い方をいうのです。これには「素直」でないとできません。素直でない人、理屈を言う人はあれこれ考え、その情報に引っ張り回されます。素直な人は、過去も未来もない、いまの自分でどう勝負するかに集中できるのです。それと同時に、勝負を好きになることです。コーチ・監督や仲間を好きになることです。だから選手の皆さんに言ったんです。「皆さんのコーチ・監督は、神様が皆さんに遣わした人たちですよ」と。今回はスポーツという勝負の世界をクローズアップしてお話ししましたが、私たち一人ひとりの人生の勝負は自分の才能をいかに引き出すかだと思います。だから、家族も、会社の社長や上司、学校の先生など、みんな神様が遣わしてくれた人だと思って好きになればいいのです。会社がつまらない、上司が嫌いだと言っていたら、本当は能力があっても、自分で自分の才能を閉じてしまうことになる。ただ、人間ですから、どうしても合わない人や環境もあります。希望じゃない部署に配属になることもある。日常レベルでも、トラブルが起きたり、クレームがあったり、いやなことを言われることもありますね。その時は「競争相手は自分を高めるツールと思う」、あの考え方で、このひどい環境が、この経験が自分を磨くんだと思えばいいのです。「一流たちの金言」(致知出版社)より抜粋。「すべて神様が皆さんに遣わした人たち」                         嫌いな上司を好きになる方法トラストパークの企業理念にもある人間性を高める事へ繫がるように、社長がみなさんに伝えたい言葉等を題材にとりあげております。――――― 林 成之(日本大学大学院総合科学研究科教授)2

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