トラスト通信90号
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2社長から今伝えたいこと、トラストグループの企業理念にもある人間性を高める事へ繫がるように、社長がみなさんに伝えたい言葉等を題材にとりあげております。PBRとは?PBRとは?前回に引き続き株価を判断する指標をご紹介します。今回は、PBR(株価純資産倍率:Price Book-Value Ratio)という指標で、1株当たりの純資産に対し、株価が何倍まで買われているかを表したものです。PER(株価収益率)が会社の収益力を判断する指標なのに対し、PBRは会社の資産内容や財務体質を判断する相対的な指標です。PBRが低いほど割安と考えられますが、PBRが1倍を下回る場合(時価総額<純資産)は注意が必要です。赤字続きで利益の目処が立っていない、保有資産が大幅な含み損を抱えているなどの理由で、市場がその会社の事業を評価していないことが考えられます。PBRは、将来の利益成長力などを反映していないため、PBRだけで判断することはせず、業績や他の指標を織り交ぜて分析をすることが大切です。ちなみに、同業のPBRを見るとA社が5.4倍、B社が13.2倍の時に、当社のPBRは2.1倍となっています。PBR=株価1株当たり純資産一途一心 一途一心とはひたすら、ひたむきということである。一つ事に命を懸けること、ともいえる。あらゆる道、あらゆる事業を完成させる上で、欠かすことのできない心的状態である。物事の成就はこのコア(核)なくしてはあり得ない。 イエローハット創業者の鍵山秀三郎氏は、ある時若い人たちから成功の秘訣を問われ、「成功のコツは二つある」と答えて白板に、「コツコツ」・・・と板書されたという。 コツコツは一途一心と同義である。その根底にあるのは無心である。心に雑念、妄念が入っては、人間、コツコツにはなれない。 森信三著『修身教授録』にある言葉。 「真の〝誠〟は何よりもまず己のつとめに打ち込むところから始まるといってよいでしょう。すなわち誠に至る出発点は、何よりもまず自分の仕事に打ち込むということでしょう。 総じて自己の務めに対して、自己の一切を傾け尽くしてこれに当たる。即すなわち、もうこれ以上は尽くしようがないというところを、なおもそこに不足を覚えて、さらに一段と自己を投げ出していく。これが真の誠への歩みというものでしょう」 その膨大な著作から小社が三百六十六語を選んで編んだ『安やす岡おか正まさ篤ひろ一日一言』。その中にも教えを凝縮したような次の言葉がある。 「何ものにも真剣になれず、したがって、何事にも己を忘れることができない。満足することができない。楽しむことができない。常に不平を抱き、不満を持って、何かの陰口を叩いたり、やけのようなことをいって、その日その日をいかにも雑然、漫まん然ぜんと暮らすということは、人間として一種の自殺行為です。社会にとっても非常に有害です。毒であります」 では、どういう生き方をすればよいのか。 「いかにすればいつまでも進歩向上していくことができるのか。第一に絶えず精神を仕事に打ち込んでいくということです。純一無雑の工夫をする・・・・近代的にいうと、全力を挙げて仕事に打ち込んでいく、ということです」 「人間に一番悪いのは雑ざっ駁ぱくとか軽けい薄はくとかいうこと。(中略)これがひどくなると混乱に陥ります。人間で申しますと自己分裂になるのです。そこで絶えず自分というものを何かに打ち込んでいくことが大切です」「小さな修養論」(致知出版社)より抜粋。

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